川淵三郎氏が2016年4月に発表
バスケ女子日本代表、リオデジャネイロオリンピックで大健闘!日本は世界ランキング16位ですが、予選でベラルーシ(10位)、ブラジル(7位)に勝利し、さらにはオールトラリア(2位)とも互角の戦いをしました。
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地方大会レベルでしたが私自身もバスケをやっていたので、こうやってバスケで日本が活躍するのはうれしいです。で、話題になるたびに見かけるのが「アカツキファイブって初めて聞いた」ってコメント…私もリオオリンピックで初めて知りました。バスケットボール日本代表の愛称ですが、名付けられた経緯など調べてみました。
川淵氏が新しい愛称を検討するよう指示
えっと、そもそもの話なのですが、バスケをあまりやったことのない人によく聞かれます。「バスケって何人でやるの?」と。バスケはコートにいるのは5人対5人のスポーツです。だから、アカツキ5。
この名称、2016年4月に発表されたものです。バスケ界の改革といえばこの方、川淵さんのお話。
AKATSUKIFIVE。(ロゴは)男子が黒で、女子が赤です。日いづる国、日本の夜明け。それを象徴するアカツキという名前です。これから大きな夢に向かって、大きな発展に向かって、大きな変化に向かって、これからバスケットボール界が今までと違って変わっていきますよという象徴でもあります。この色を子どもたちが、多くのバスケットボール選手が、あるいは一般のファンの方々が、このユニホームを着たいということにつながるように、われわれがしっかりと努力していきたいと思います。
これまでは「隼ジャパン」という名称だったのですが。
日本バスケットボール協会は14日、東京都内で理事会を開き、来年のリオデジャネイロ五輪出場を決めた女子日本代表の愛称を「隼(ハヤブサ)ジャパン」から変更することを決めた。公募はせず、専門家に依頼して年明けをめどに決定する。
日本代表の愛称は2011年に公募で選んだ「隼(はやぶさ)ジャパン」を男女ともに使っていたが、昨年5月に就任した川淵会長が「女子に『隼』は合わない」と不満を示したほか、商標登録もしていなかったことから、検討を指示していた。
ちなみにバスケはユニホーム、白と、白以外の色を用意しなければならないっていうルールがあります。ゲーム中に選手や観客が分かりやすいようにというのもあるし、審判はユニホームの色でコールしますからね。白4番ファール、とかいうふうに。サッカーをやっている人にこの話をしたら意外だったようで、サッカーは濃淡それぞれを用意すればいいって話してました。淡い色ってことで、白じゃなくてもいいそうです。スポーツによってユニホームのルールも異なるんですね。
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さてさて、川淵氏の意図で愛称が変更されたっていうのが、さすがバスケ革命に尽力された方だなと思いました。アカツキジャパンじゃなくって、アカツキファイブにしたのも、バスケのことを少しでも知ってもらおうと、5人でするゲームだっていうことを認知してもらうためなのかなぁなんて深読みしてみたりです。そんな川淵氏に対する、女子主将の吉田亜沙美選手の話が印象的でした。
リオデジャネイロ五輪予選まで1年を切りこれからという時に、男子リーグの分裂騒動で国際連盟から国際試合の出場停止処分を受けた。「何でこの時期なのか」と怒りばかりがこみ上げた。その直後にバスケ界の改革に乗り出した日本協会の川淵三郎会長が代表選手を前に涙を流し「申し訳なかった」と頭を下げた。日本サッカー協会元会長でバスケ界の混乱とは関係ない川淵会長の涙に「川淵会長のために絶対に五輪切符をとる」と誓った。
バスケの改革にあたって、川淵氏の手腕もあったのでしょうが、こうやって選手の心も動かすような人だったからこそ、その後国際試合出場停止が解除されてリオオリンピックでの日本の活躍を見ることができているんだろうなと思います。
「なでしこジャパン」も川淵氏が選考
日本の代表に愛称をつける文化、最近はたくさんの愛称がありすぎだなと感じるところもあるのですが、広く世界に目を向けると日本だけではないようです。
海外に目を向けてみると、サッカーのセレソン(ブラジル)やアズーリ(イタリア)、ラグビーのオールブラックス(ニュージーランド)、ワラビーズ(オーストラリア)、スプリングボクス(南アフリカ)などなど……国にちなんだ愛称は古くから各国に存在します。
日本では、1972年の札幌五輪で表彰台を独占したスキージャンプ代表が日の丸飛行隊と呼ばれました。時代は下り、2004年アテネ五輪の際にサッカー女子代表が、公募により「なでしこジャパン」と命名されました。なでしこの活躍以来、「○○○○ジャパン」というネーミングが続々と誕生しています。
へー。そうなんですね。他の国でもやっていると聞いたら、愛称をつけることも悪くないのかなって思ってしまいます。
私、愛称で一番古くからあるのってなでしこジャパンかなって思っていました。なでしこジャパンができてから、他のスポーツも愛称をつけだしたような気がします。でも言われてみたら、そうかー、1番古いの日の丸飛行隊かーって思いました。
「なでしこジャパン」の愛称の由来にも興味が沸いてきて調べてみました。
◆なでしこジャパン サッカー女子日本代表の愛称。2004年にアテネ五輪出場を決め、注目度が高まっていた女子の人気定着を狙った日本サッカー協会が愛称を一般公募した。約2700件の応募の中から当時の川淵三郎会長(現名誉会長)らが選考し、決定した。日本女性の芯の強さや、ひたむきさがチームに宿るようにとの願いが込められている。
おおっと!ここでも川淵さんのお名前が出てくるとは思いませんでした。だからバスケの愛称にもこだわったのかなぁ。
日本の女子サッカーは、1991年に行われた第1回FIFA女子世界選手権・中国大会から代表を送り込んでいるが、アテネ・オリンピック以前には目立った成績は残せないでいた。だが、アテネ・オリンピックでベスト8に進出、「なでしこジャパン」の知名度が高まり、日本女子サッカーリーグ(L・リーグ)も「なでしこリーグ」という愛称で呼ばれるようになり、観客が飛躍的に増加した。
観客UPの効果もあったとは。愛称ってすごいですね。
が、こんな記事もありました。2011年、なでしこJAPANはW杯で優勝を飾りましたが、決勝進出を決めたとき。
名付け親もびっくり
「なでしこ」の愛称は、2004年に一般公募の中から選ばれましたが、この時のサッカー協会会長が川淵三郎氏。当時は「期待せずに付けた」と、喜びで口も滑らかでした。
……(笑)。
競技が浸透するためには結果を
まぁ、流行語とかも言った人の意図しないところから広まっていくことが多いだろうし、こういうのって狙ってヒットするものではない気がします。「なでしこジャパン」っていう愛称が定着したのは日本女子サッカーがその後結果を残したからだって指摘している声もありましたし、あと個人的には、澤穂希選手っていうスターがいたからじゃないかなって思っています。女子サッカー、そして澤さんが注目されたから、なでしこジャパンっていう名前も使われることが多くなって浸透していったのではないかと。
リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得した体操男子団体。彼らには愛称は特にありません。でもこれだけ日本中が注目し、そして金メダル獲得に日本が沸きました。体操ってきっと競技人口としては日本ではそれほど多いわけではないだろうし、メジャーなスポーツに比べると話題になることもそれほど多くはないかと思います。恐らく、日本代表の実力で注目を集めた競技なのではないでしょうか。
「アカツキファイブ」という愛称も、願わくば浸透して欲しいです。個人的には「暁」って漢字かっこよくて好きだし(深い理由はないけど)、ユニホームもかっこいいし。そしてアカツキという名前にしたことで、チームカラーが赤だっていうことに根拠ができたのもプラスなんじゃないかなとも思っています。私自身が部活動でバスケやってたときにチームカラーってイマイチなくって、かっこいいチームカラーのユニホームって憧れでした。サッカーでスタンドがサポーターの着ているユニホームやタオルなどのグッズで染まっている光景を見かけたりしますが、それってきっと選手からしたらうれしいだろうし、チームカラーがこれだ!っていうのがあるっていうのはやはりチームの意識が高まるかと。
でもやはり、バスケ日本代表がますます活躍してくれることを1番楽しみにしています。
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